ビジュアルに特化したSNS【インスタグラム(Instagram)】をご存知だろうか。
2014年12月時点で、月間アクティブユーザー3億人という巨大SNSだ。
日本でも20代、30代の男女に人気となっている。
これだけユーザー数のいるインスタグラムを使って集客を考えようとする企業も現れ始めている。
本日はインスタグラムを使った集客のポイントと事例を紹介しよう。
インスタグラム(Instagram)とは
インスタグラムとは画像・動画の投稿に特化したSNSだ。
画像 or 動画と付随したコメントが投稿できる。
特徴的なのは画像 or 動画の投稿が必須になっている点だ。
facebookやtwitterでも画像は投稿できるが、画像は必須ではない。
画像投稿が必須になっているからこそ、見ているだけでも楽しいSNSとなっている。
[画像:Instagram]
モバイルアプリで使用される
facebookやtwitterをPCから閲覧するユーザーも多いと思うが、インスタグラムはPCからではハッシュタグやユーザーの検索すらできない。
実際PCサイトもモバイルサイトをPCで見ているようなインターフェイスとなっている。
モバイルアプリで使われることが大前提と考えられるので、モバイルユーザーを集客するという意識を最初に持っていないとまずい。
インスタグラムからPCサイトへのリンクを貼ってもユーザーのストレスになってしまう。
ハッシュタグで検索される
インスタグラムはfacebookやmixiのようなグループ・コミュニティのページは存在しない。
twitter同様、投稿内容を言い表す単語を【#(ハッシュ)】に続けて記載したハッシュタグを付け、特定の情報をまとめている。
インスタグラムで特定の話題を探そうと思ったらハッシュタグを検索することが一般的だ。
インスタグラムで集客を考える時はこのハッシュタグが非常に重要になる。
何もハッシュタグを付けずにアップしても集客にはまったくつながらないので注意しよう。
ユーザー参加型キャンペーンに使える
ハッシュタグを使えるとtwitterでもよく使われるようなユーザー参加型キャンペーンを行うことができる。
例えばスニーカーで有名な【New Balance】の行っていたインスタグラムのキャンペーンを見てみよう。
「スニーカーと自分の写真」を特定のハッシュタグ(#nbsneakerandme)をつけてアップし、運営側から選ばれた5名にプレゼントを渡すというものだ。
[画像:New Balance]
このように、購入してくれたユーザーに自分らしいその製品の使い方や合わせ方をアップさせるというキャンペーンは、
【既存顧客の活性化】と【新規ユーザー獲得】の2つの意味を兼ね備えている。
【ハッシュタグ】×【画像必須】
という特性があるからできるインスタグラムならではのキャンペーンだろう。
これはアパレルは特に効果を発揮すると思うが、家具や食品でも使えるだろう。
タグ付けを有効活用しよう
これはfacebookに存在している機能だが、インスタグラムには「タグ付け」機能がついている。
タグ付けとは、
例えばAさん、Bさん、Cさんが3人で写真を撮ったとする。
タグ付けの機能を使えば写真は1枚でも、その中の人物一人ひとりに名前を付け、リンクをつけることができる。
Aさんに顔をタップすると「A」という吹き出しのようなものが表示され、クリックするとAさんの紹介ページに飛ぶ。
インスタグラムにもこの機能がついている。
タグ付けを利用したインスタグラムのプロモーションで画期的だったのが家具・インテリア大手の【IKEA(イケア)】だ。
イケアの「PS コレクション 2014」で行われたプロモーションを紹介する。
このプロモーションを行うにあたってイケアはインスタグラムで【@ikea_ps_2014】というユーザーを本アカウント【@ikeausa】とは別に作っている。
下記が【@ikea_ps_2014】のユーザーページだ。
投稿された画像が新着順に左上から並ぶことを利用して、3枚の画像で「IKEA PS 2014」という文字が浮かぶようになっている。
その下からは「収納」「テーブル」などのカテゴリ別の写真が並んでいる。
その中の「テーブル」をタップすると下記のようになっている。
この写真をもう一度タップすると、下記のように個々の家具にタグが表示される。
左下のサイドテーブルのタグをクリックすると下記の【PS_SIDE_TABLE】のアカウントに遷移し、投稿されている画像を見るとサイドテーブルに関する写真がアップされている。
他のカテゴリをクリックしていればそのカテゴリのアカウントが用意されている。
このように複数のアカウントをタグで繋げることで、ある意味【WEBサイト】や【オンラインカタログ】のような使い方をすることができる。
非常に斬新なプロモーションだ。もしイケアがオンラインショップをやっていて、商品写真から直接商品購入ページに飛べればオンラインの購入も促せたかもしれない。
以上がインスタグラムの集客のポイントと事例だ。
日本ではまだインスタグラムを使ったプロモーションは比較的競合が少ないので、単純にタグを付けて投稿するだけでもかなりの確率でハッシュタグの検索にヒットし、まったく知り合いでないユーザーから【いいね】をもらうことができる。
試行錯誤することも大事だが、特に費用がかかることでもないのでまず投稿をやってみてほしい。
オンラインショップをやっている企業には特におすすめだ。
その際には投稿内容に購入ページへのボタンを設置することをお忘れなく。